2006年 06月 12日
スペイン国「非営利目的の居住許可」申請手続きについて
私達が今回申請したビザは「非営利目的の居住査証」です。このビザはいわゆるリタイアメントビザとよく言われるもので、入国後労働はしないという条件のビザです。
2004年の5月頃にスペイン大使館で入手した書類(2002年1月15日の日付が押印)に書いてあった申請に必要な書類は下記の通りです。
また、下記の内容については2004年の時点の状況です。ビザ交付の状況はその時の情勢によって変わりますので、現在の正確な情報が必要な場合は、必ず直接スペイン大使館にお問い合わせ下さい。

<必要書類>
1.査証申請書 オリジナルと両面コピー3枚
2.写真(4.5X3.5)4枚
3.パスポートとそのコピー1通
4.無犯罪証明書
5.健康診断書とそのコピー3通
6.収入を証明する書類とそのコピー3通
7.宿泊証明書とそのコピー3通
8.障害・疾病保険証とそのコピー3通
9.返信用定型封筒2通(切手添付)

4の無罪証明書の申請は
警視庁渡航証明係
  警視庁本部庁舎1階(正面玄関受付へ)
   所在地 千代田区霞が関2-1-1
   電話 03-3581-4321(内線58114~5)
申請に必要な書類
(1) パスポート(有効期限内のもの)(コピー不可)
(2) 戸籍抄本1通(発行から6ヶ月以内のもの)
(3) 住民票1通(発行から6ヶ月以内のもの)
(4) 証明書の発給を必要としている事実が確認できる書類
期間は2週間くらいかかるようです。無料でした。

5のビザ申請に必要な健康診断書はどこの病院でも発行できるわけではありませんでした。私たちは10月13日に広尾の日赤病院に予約して健康診断をし、診断書を作ってもらいました。診断書は当日に発行してもらえました。

6の収入を証明する書類とは、具体的には「印税収入とか不動産収入etc.」という説明でしたので、我が家は不動産収入があるという事を説明しました。
でも具体的にそれでは必要書類は何かという事になると規定はないそうで、マンションの賃貸契約書を提出することにしました。この必要書類についてはなかなかはっきりした事がわからず、そして収入がどの位であれば良いのかも規定されていないという説明でした。ビザを申請する専門の司法書士さん等に頼めばこうゆう事務的な事はそつなくやってもらえるのではないかと思います。私達はその当時はそんな事も考えなかったので、自分達で全てやっていました。最終的には窓口の人と何回か話しているうちに、前年の納税証明書、銀行の残高証明書等も一緒に添付すれば良いのではというアドバイスをいただきました。

7の宿泊証明書というのは、スペインに滞在する場所が確保されているという証明ですので、実際にはアパートの賃貸契約書になります。
多分こちらが今回の申請に当たって一番厄介な問題だったと思います。
ビザがいつ下りるかわからないのに、ビザを申請する前からアパートを契約しなければならない。通常の不動産業者を通すと、実際に引っ越すまでの数ヶ月分の賃貸料を支払わなければならないことになります。我が家の場合はたまたまインターネットでバルセロナのアパートを探している時に、日本在住者のオーナーとコンタクトでき、2005年1月からの契約書を作成する事になりました。
この契約書は日本の賃貸契約書の雛形にのっとっているわけではなく、一枚に必要事項だけが書かれた非常に単純なものでした。しかし、後にトラブルが生じ4ヶ月で引っ越す事になりましたが。
とりあえず、この契約書で問題ないのかを大使館で確認してから添付しました。

8の障害・疾病保険証については海外旅行傷害保険に1年間加入した保険証を提出しました。ただ、ビザが下りる時期がわからなかったので、加入期間を決めるのに神経を使いました。あまり先にしてしまうとビザの認可が遅れそうだし、かと言ってあまり早くしてしまうと認可される前に保険の効力が発生してしまいます。基本的に何度か大使館とやり取りをする過程で、ビザの認可の期間がひょっとして早くできそうだと感じましたので、2005年1月から1年の期間でとりあえず契約しました。実際にビザが認可された後に、契約を一度解約して渡欧前に契約期間の変更をし、新たに加入しなおしました。

以上が申請するにあたって私達が揃える必要のある書類でした。
そして、何回かその書類を持って、大使館に確認に行きました。合計5~6回行きましたね。やはり一番のポイントは6.収入を証明する書類と7.宿泊証明書でした。
そもそも、大使館のビザの申請の窓口の人は何かを判断する立場ではないので、私が色々質問してもなかなかはっきりとした返事はしてはくれませんでした。
でも何回か行くうちに段々親しくなって、多少の事はさりげなくアドバイスしてくれるようになりました。やはり、こうゆう事は電話ではなく直接足を運ぶ事が大事だと思います。

ちなみにビザは申請すれば全てが認可されるわけではないそうです。認可されない場合もあるそうですが、窓口では理由はわからないとのことでした。

公的な証明書類は全てアポスティール認証を受けスペイン語訳を添えなければなりません。このアポスティールは外務省に書類を持っていきます。受け取りは翌日になります。そして翻訳にも時間と費用が掛かりました。

いよいよ10月22日申請書を提出する時には申請者本人が行かなくてはならなかったのでパパさんも一緒に行ったのですが、その時ずっとお世話になった窓口の方が「奥さん、頑張ったんですよ。」って言ってくださいました。
ビザは問題なく、それも異例の速さで認可されました。
11月26日に認可されて、その書類が手元に郵送されてきたのは12月の初めでした。
丁度その頃は壮行会や引越しの準備で忙しく、スペインに発つまで休む暇も無く準備に追われていました。

ビザの交付の前にパスポートを窓口にもって行き、実際の入国日を届けなければなりません。原則的にはこの届けた日以外にはスペインに入国できないと説明されました。それから数日後、電話があり交付されたビザが貼られてあるパスポートを受け取りに行きました。

日本でビザを申請している時にはやはりビザ申請は大変だと思いながらやっていたのですが、実際はスペインに入国してからの作業の方がこの何倍も大変でした。


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ルディ: パパ、ママありがとう。
ボク、シッチェスで毎日とってもハッピーだよ☆






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ルディ君、パパとママも毎日元気に走り回ってくれるルディ君見ているとっても嬉しいのよ☆






<参考>
スペイン大使館
〒 106-0032   東京都港区六本木1-3-29
Tel: 03-3583-8531/2
Fax: 03-3582-8627
Email: embespjp@mail.mae.es
文化部のサイト: http://www2.gol.com/users/esptokio/

by rudy-love-111 | 2006-06-12 23:20 | スペイン生活手続き関係


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